安い人だと思われている。

2019年1月2日

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1年くらい前の話。

昨年末で閉鎖された職場での出来事です。

お昼ご飯を食べている時に先輩PAさんが今まで気に入って使用していた革のショルダーバッグのベルト部分が劣化が酷く、ちょっと使用するのがハズカシイから捨てる事にした。

1度は捨てたのだけれど、ずっと気に入っていたバッグで捨てるに捨てられず、ショルダーベルトは捨てて、カバン本体だけはゴミ袋からまた取り出したと。

デパートや商業施設に入っている「リペア」の専門店へ持っていき値段を聞いたら1万円以上かかると言われたと。

そうだよね。
リペアは高い。
その位するでしょうね。
ベルトを丸ごと交換するし。

んで、

別に革じゃなくていい合皮で充分と思ったらしく、手芸店へ行き合皮のでき合いのショルダースラップを数百円で購入したとの事でした。

バッグは本体にDカンが付いているタイプのようです。

ストラップになっているのでナスカンがついているのですが、闇雲に購入したらしく本体の鞄のカンのサイズと合っていないのです。

購入したナスカンが小さくて取り付けられないのです。

「せっかく買ったけど使い道ないから捨てるしかない。」と言いながら、ちらりと上目遣いでわたしを見ます。

わたしが何とか言ってくれるのを待っているのはミエミエです。

わたしが革で小物制作をしている事は知っていました。

ナスカンだけ交換すれば全く問題なくストラップは使えます。

大して手間もかからないし、修理する事を約束しました。
先輩だったし(笑)

サイズが合いそうなナスカンは家にあったのでそれを使用しました。

ストラップベルトをカットしてナスカンを交換しました。

手間賃抜きで材料費はナスカン2つで1000円くらいだったでしょうか・・・

外したナスカンより上物です、もちろん。

元々お金をいただくつもりは無かった。

材料費だけ頂こうかと思ったけど、購入したストラップの金額より高くなってしまうし、まっ、いいかと思ったんですよね。

普段から、革の師匠からは「無料」で仕事をしてはいけないと言われているのですが、ついつい知り合いとかだと無料だったり、お友達価格にしてしまいます。

鞄本体もだいぶ劣化している部分があったので、修理できる所はしておきました。

革の捲れている個所を丁寧に接着して目立たなくしたりして。。

芯通しの革ではないので擦れた箇所に地の色が出てしまっているので、同じ様な色を作って染色を施したりして。

先輩PAに出来上がったモノを渡すと、「ありがと。」とだけ言って、代金の事は何も言いませんでした。

まぁ、代金を払うと言われたら500円くらい貰っておこうかな・・と思ってたんですけどね・

それから数日後、「お礼に」と1足の靴下をいただきました。

いちお、礼儀はある人なんだなと思ってホッとしたのですがその靴下・・・

100均で売っているモノでした。。。

ショックでしたね~。

ずいぶんと安く見積もられたなぁ~って(笑)

以前にも知り合いの鞄の持ち手を修理した事があったのですが、その時に言われたのが「勉強になったでしょ?」でしたね。

革に限らず、私生活でもわたしって安く見られがちなんだよな~。

お人好し=なめられるって感じなのかしら?

お礼の品の100均靴下を洗濯して干す度に←しっかり履いている(笑)

「やっすく見られたなぁ~。」 と思うのでした。。

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