突然の手紙。

2019年1月1日

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自宅のポストを覗くと1通の手紙が配達されていた。

差出人を確認すると、高校時代の同級生からだった。

手紙の内容は、「何度か電話をしたが繋がらないので、手紙を書く事にした・・ 」 とある。

そういえば、不在着信が何度かあったな。

登録していない番号だったのでスルーしていたが、それだったか。。

高校時代からの仲良し8人組とランチの計画があるので、参加できなくても連絡を下さいとの事。

わたしが通っていた高校は幼稚園から大学までの一貫でエスカレーターで行ける学校だった。

わたしは高校から受験をして入学したのだが、いわゆるお嬢様学校で、お嬢様でないわたしは入学した当初、凄く居心地が悪かったのを覚えている。

とても規律が厳しい学校で朝の登校時は教師が門の前に仁王立ちしていて、長い定規を持って待機。

登校してくる学生のスカート丈や靴下の丈を測るような、それはそれは恐ろしい学校だった。

中学の頃からちょっとやんちゃ気味だったわたしは、入学式当日に職員室に呼ばれ髪の色、パーマがかかった髪を指摘され 「このウエーブは癖毛です。もともと色が茶色い髪だ。」と嘯いて抵抗したが、担任教師に連れられて、学校の近くの美容院へそのまま連れて行かれたのだった。

前髪はオンザ眉毛で、違反すると教師がジョキジョキとはさみでカットしていたし。。

今ならオンザ眉毛も「前髪作ってみた♪」って言えるけど当時はねぇ(笑)

こんなの今なら体罰で大問題だわよね。

まぁそんな高校時代だったが、友達も大勢出来てそれなりに楽しい学校生活だった。

わたしは大学へは進学せず専門学校に行き就職してしまったが、就職してからもずっと当時の仲間と旅行へ行ったり、遊んだりしていた。

そんな関係が続いていたのだがある時を境にわたしは一切の誘い、連絡を絶ってしまったのだった。

自分が癌という病に侵された時、子供が産めない身体になり転移の疑いがあると恐怖に慄いていた時、どうしても どうしても 幸せそうな同級生達に会う事が出来なくなってしまったからだった。

ちょうどその頃、2人目の子供が生まれたよーっとか、自分と同じ最後の独身組だったA子が結婚とか、精神的に不安定だった私にとって彼女達と会うのはとても辛い事だったんだよね。

正直、毎日毎日を生きる事に精一杯で検査の結果に一喜一憂する日々だったんだよね。。

すっかり疎遠になっていたのだが。。

わざわざ手紙まで書いて「会おうよ」って誘ってくれている。

今のありのままの自分をさらけ出せばいいじゃない。

「おひとり様でもうすぐ無職になるんだよ~ん。」

「下流老人確定だよ~ん。」って笑ってサ。

あれから長い月日が流れた。

これからはまた、違った付き合い方が出来るかもしれない。

うん、きっと そうだ、そう思う。

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