予想していなかった見落とし・古い旅館あるある
熱海梅園にて・
今回、熱海に行こうと思ったのは夏頃に起きた土石流で甚大な被害があったからです。
あの映像をテレビで見た時はショックでした。
少しでも復興の力になって欲しいとの願いを込めて。
それと北九州に住んでいた友人が最近、熱海のマンションを購入し移住した事もあり連絡すれば会えるかな・・という考えもチラっとありました。
・・ 前回からの続きです ・・
昼食は熱海駅のお土産物や飲食店がずらりと並んでいる商店街で食べようと思っていました。
しかぁ~し・・。
わたしはお腹が痛く、とても食べられる状態ではありません。
朝食は6時少し前に食べたので、母はお腹が空いていたと思いますが「お母さんも何だか食欲がないな~。旅館のお夕食が食べられなくなっちゃうからお昼抜きにしようかな。」と言って温泉饅頭を1つ買ってきて商店街のベンチで座って食べていました。
お饅頭をほおばりながら「これ1個食べればもうお腹いっぱいだよ(笑)。」と笑っています。
わたしは「楽しい旅行がこんな事になっちゃって、本当にごめんね。」と謝ると、「ううん、そんな事ないよぉ~。」と優しく背中をさすってくれました。
旅館の送迎車が来る時間が15時5分。
3時間近く、ベンチに座って時間をつぶしたのでした。
駅から車で15分くらい山側にある小さなお宿を予約しました。
個人経営している10部屋にも満たない小さな旅館です。
お料理が美味しいと評判が良かったので。。
わたしは近代的なホテルよりも、古い昭和チックなレトロ旅館の方が落ち着いて好きなのです。
これは母も同意見です。
それに大きなホテルはほとんどがバイキング形式なんですよね。
コロナ感染者が下火になっているとは言え、非常識な輩が必ずいると思われるのでバイキングや収容人数の多い大型ホテル、旅館は避けたいと思いました。
旅館に着きフロントでチェックインの手続きをし、屋上にある貸切露天風呂の予約をしたのですがその時に女将さんが「頑張って上がって下さいね。」との言葉に???
「では、お部屋にご案内します。」と仲居さんの後をついていくと・・。
階段を昇っていくではあ~りませんかぁ。
なぬ?
なぬ?
なぬ?
エレベーターが無い?
階段も今時の階段ではなくて、段差が直角(笑)ってくらいの角度なんですよ。
1段が半端ない。
「いったい何階まで上がるんだ?、お母さんは大丈夫だろうか。」と思ったと同時に「お部屋は3階になります。」と言われ、、、ポキっと心が折れました。
いやいや、3階までこの階段って。。
母は手すりにつかまって、両手で身体を必死に持ち上げて登っています。
「・・あのぉ、、屋上の露天風呂って何階になるんですか?」と訊ねると
「6階になります。」とサラリと返されました。
宿泊する所にエレベーターが無い。。という感覚がわたしの中で1ミリもなく、「あぁ、そっか古い温泉地だもんね。エレベーターが無い事を見落としてしまったのかしらん?でもこの部屋数だからまさか6階建てとは思わないよなー。」と、まるで登山をしているかのような恐ろしい階段を登ってお部屋に案内されたのでした・・。
もう少し続きます・